近年、このようなお問合せが多くあります。
答えは『あなたの想いひとつ』です。
では、そもそも何故お盆に提灯を飾る(吊す)のでしょうか?
理由のひとつに『ご先祖様や亡くなった方の霊(たましい・魂)が帰ってくる(戻ってくる)時の目印として必要な明かりだ』と言い伝えられています。
ならば、盆提灯は道標(みちしるべ)なのでしょうか?
一年に一度の「お盆」。
迷うことなく帰って来られるように導くのが盆提灯や迎え火の明かりだと口伝されてきました。
しかしながら「自宅を忘れてしまうのでしょうか?」という疑問が多いのも事実です。
ご先祖様は?と考えれば、何代も前のご先祖様もいらっしゃいます。
「あなたの子孫はここで元気にしていますよ」というご先祖様への感謝や報告の意味も含まれて、あかりを灯すと考えられます。
京都の夏の夜空を彩る風物詩「京都五山送り火」も、迎え火によって現世に迎えた祖霊(お精霊さん)を再び浄土(死後の世界)にお送りする送り火としてお盆を締めくくる永く続く大切な伝統行事です。
お盆は、ご先祖様の霊(たましい・魂)をお迎えしてご供養する行事です。
お盆の時期は、ご先祖様が迷わず里帰りできるよう『道しるべ』として家の仏壇や軒下(外から灯りの見える場所)に提灯を灯します。
また、昔は明かりを灯すこと(貴重なロウソクや御燈明の油)自体が贅沢なことでしたので、故人やご先祖様に対しての強い感謝の気持ちの表れでもあったようです。
しかし、都市化が進んだ現代では、住宅事情やマンションなど集合住宅では盆提灯を飾ったり、迎え火や送り火を焚いたりすることも難しくなっています。
時代の変化に合わせて室内用のコンパクトなものを選ぶ方が増えていますが、大きさの大小や形・種類を問わず、どんな盆提灯でも気持ちがこもったものであれば、心からのご供養になります。
大きく分けると、吊り下げ型の「吊提灯」と置き型の「置き提灯・行灯(あんどん)」に分類されます。
「置き提灯・行灯」には、三本脚の「大内行灯」や、一年中インテリアとして飾れるようなデザイン「現代型の創作行灯」があります。
この形、この大きさといった決まりはありません。
サイズやデザインからお好みでお選びください。
昨今では提灯のデザインも色々あります。
あなたのお好みの絵柄や、故人が好んだ風景や花、キャラクターを選ぶのも良いでしょう。
コンパクトなサイズ、モダンなデザイン、インテリアとしてお部屋に馴染む現代創作型の行灯など、様々なタイプがありますので、お部屋の灯りとして探されるのも良いのではないでしょうか。
地域によって飾るサイズは様々ですが、仏壇や祭壇に合わせたサイズ、お部屋のインテリアに似合うものをお選びください。
地域によって期間(時期)は異なります。
「お盆の入り」「お盆の前日」「初盆の入り」「初盆の前日」から飾るのが良いとされています。
ご先祖様をお迎えする方法は、宗派や風習によって異なりますが、一般的には、13日に迎え火を焚き、16日に送り火を焚きます。
各家庭では、“精霊棚”と呼ばれるご先祖さまをお迎えする場所を準備して、さまざまなお供えをします。
お盆に提灯は必要ですか?の問いには『必要か?必要でないか?』は、あなたの想いひとつです。
少しでも明るくお迎えをして、しばしの言葉をかわすひととき。
少しでも早く帰ってきてほしい「あなたの帰りを家族みんなで楽しみにしていますよ」という故人・ご先祖様への『想い』が盆提灯の明かりとして表されるものだと考えられます。
他人に言われて、嫌々飾るものでも、強制的に飾るものでもありません。
自分の想いに沿ったものを自分で選び、明かりを灯してはいかがですか?
答えは「あなたの心の中」にあるものだと思います。
夏の短夜、故人やご先祖様と盆提灯の明かり、お線香の香り、おりんの音の響きを通して、つもったお話しをしてみませんか?
時代の変化に伴い、提灯の形は変化しています。
家族やご先祖さま、大切な人を想う心は今も昔も変わりません。
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お盆の入り、13日に『水の子』を御供えしましょう。初盆を迎える場合は、7日と13日に『水の子』を御供えしましょう。
『水の子』の説明